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絶滅危惧種シリーズ
このシリーズでは、絶滅危惧種に指定されている(2016年現在)動物たちを描いている。このシリーズを始めるきっかけとなったのは、森林をテーマに制作し、取材をし、エコロジーに関心を持つようになり、結果として、いやがおうでも直面せざるをえなかった「地球温暖化」の問題について、考えるようになったことである。
現在その地球温暖化が、地球上の生物に様々な負の影響を与えているということが解ってきた。それは植物のみならず、動物も含め、現在、「生物多様性」という、自然界のとても大切な秩序が、劇的に破壊されようとしている最大の原因ではないかと言われている。
学術的には学者により諸説があり、若干の差異はあるものの、現在、爆発的なスピードで絶滅する生物種の数が増え続けている。このままでは、近い将来、生物種の多様性が損なわれ、生態系のバランスが崩れ、何らかの地質学的な自然環境の変化に適応できず、地球上の生物が絶滅してしまう可能性も否定できない。
これ程までに深刻な環境破壊を引き起こした原因は何か。地球温暖化が大きく関わっているという説が有力だが、それだけではないという学者もいる。その割合はさておき、地球温暖化も含め、環境の変化は、過去においては太陽活動の変化等、すべてが自然に起因するものであった。ところが今回の環境の変化(破壊)は、どうやら人間の経済活動、生活のための環境への働きかけが原因であるとする説が強い。つまりわれわれ人間が引き起こした危機である。
この責任を人類はどうやって取るのか、あるいは取ることが可能なのか。私は科学者ではない。ただ一人のアーティストとして、何ができるかといえば、作品を通じて、人々に訴えかけるほかない。もちろん個人としてどう生きるかということもあるが。
まずは、人間のしてきた過ちを認め、これからどうすべきかを考えるということを、人々と共有したい。それには、いろいろな情報を得て、それを自分の中で取捨選択し、結びつけて、答えを導き、それに従って行動するしかないと思われる。
いずれにせよ、地球が生物のいない惑星になることを私は望まない。持続可能な自然環境を保持し続けることをただ願うのみである。いやがおうにも、この問題は次の世代を生きる世界中の人たちと共有しなければならない。