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recyclable printing / 770 x 550 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.100
THE TIMES (95-4-1) / 770 x 550 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.10
”This is the front page of The Times the day after the 1995 Kobe Earthquake. Except for the barcode, it's full of sadness.”
no smoking / 770 x 550 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.10
Marlboro (95-3-1) / 770 x 550 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.10
man & woman / 770 x 550 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.10
a person sitting in a wheelchair / 770 x 550 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.10
Coke 95/ 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.5
Coke 95-2 / 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1995 / Ed.5
Coke 95-3 / 800 x 600 x 25 mm / screen print on acrylic sheet, cans, frame / 1995
MIND THE GAP / 1100 x 770 mm / photographs on paper / 1995
MIND THE GAP 2 / 1100 x 770 mm / photographs on paper / 1995
MIND THE GAP 3 / dimensions valuable / collagraph, screen print on paper / 1995
untitled / installation at show windows , Central St. Martins College / 1996
MA Degree show installation at Central St. Martins College 1996
my obsessions / 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1996
my obessions / post cards / 1996
untitled (from "my obsessions")/screen print on fabric, wood panels, mannequins, paint / 1996
untitled (from "my obsessions")/screen print on fabric, wood panels, 2000 x 4000 mm / 1996
untitled (from "my obsessions")/screen print on fabric, wood panels, mannequins, paint / 1500 x 6600 mm / 1996
ロンドン時代 2
私がここでやろうとしたことは、街中にあるいろいろな標識や標示、あるいは広告などを、全く色も形も変えないで、そっくりそのままコピーしただけの作品を作ること。
では何を変えたのかと言うと、それらの置かれた文脈を変えたことです。同じビジュアルイメージ、つまりおなじサインでも、文脈が変われば、意味が変わる。 イメージをストリートからアートの文脈に移すだけで意味を変える、それが私がやりたかったことなのです。
わかりやすい例で言うと、私の作品「man&woman」は、トイレのサインをそっくりそのままコピーしてシルクスクリーンで印刷した作品ですが、ひとたびアートの文脈に入れられると、それはトイレを表すものではなく、ジェンダーの問題を問いかけるという意味を持った作品になります。
このようにして、私は街の中にある、さまざまな道路標識や公共の表示、そして広告などをそのままコピーしてシルクスクリーンの作品にしていきました。
コカ・コーラのサインは、資本主義、あるいは商業主義の象徴ですが、ここで私がやりたかったのは、当時の私にとっての一番のヒーローであった、アンディー・ウォーホルの模倣です。
彼自身、オリジナリティーとは何かという問いかけをした人ですが、私も彼のコンセプトに習って、オリジナリティーとは何かという問いかけを、あえて彼の作品そのもののコピーではなく、アーティストとしての彼のコンセプトそのものをコピーすることで、再び問題提起したかったのです。
人は模倣する生き物である。真似るということは学習するということであり、人はいろんな人のコピーをする事で、自らの自我を形成する。
ではオリジナリティーはないのか。人はいろんな人からそれぞれ一部をコピーし、「私」という人間は、そのコピーしたものの組み合わせによって決まる。
したがって、私という人間は、様々な人の考えのコピーでできているが、その組み合わせこそは、私だけの唯一無二のもので、それが私という人間の独自性なのである。
私はこの哲学のもとに、私のアイデンティティーとは何かを見つけるために作品を作りました。
そしてそれはオリジナル至上主義ではなく、過去の美術の歴史や、現在の様々なアイティストの作品から受けた影響の上にあることを理解し、私の好きなアーティストの作品ではなく、そのコンセプトをコピーすることから、オリジナリティーとは何かという問いかけをしたかったのです。
アンディー・ウォーホルの次に私がコピーしたのは、バーバラ・クルーガーであり、ジェニー・ホルツァーでした。
「MIND THE GAP」 のシリーズは、これらの作品の集大成です。地下鉄のホームに書かれていたこのサインを、アートの文脈に移すことで、私はその意味を、「人と人との間には溝がある。それに注意しなさい。」という意味に変えました。
そして私は一切のビジュアルイメージを排除して、ジェニー・ホルツァーのごとくテキストだけの作品を作りました。
ただしそのテキストは、私が考えたのではなく、あくまで街中やいろんなところに書かれている表示などの文章を引用し、つまりコピーして切り取って、別の文脈に移し替えたものです。
それを組み合わせて、私は1つの詩を作りました。それが私の1つの到達点であり、今度はまたしてもジェニー・ホルツァーに習って、そのテキストを様々な媒体に印刷し、それをアート作品として展示しました。それが私のセントラル・セントマーチンス大学での修了制作です。
次のプロジェクトは「地下鉄の中の展覧会」です。
今度は逆にアートとして作った作品を、アートの文脈からストリートへ移したら、いったいどうなるのだろうという実験です。
ここで言うストリートが地下鉄でした。
私が毎日通学で利用している地下鉄から私は「MIND THE GAP」という言葉をもらい、アート作品にしました。今度は私が作ったアート作品を地下鉄に持ち込んでみたのです。
作品はバーバラ・クルーガーの作品の様式を真似て、まるで彼女の作品であるかのような作品を作りました。
ストリートに作品を置くというのも、まさに彼女のコンセプトです。
彼女の手法を真似ることで、この作品にはオリジナリティーがないと批判されるだろうことは容易に想像がつきます。
しかし、先に述べた哲学に従えば、いくら彼女を真似ようとも、真似しても真似できないもの、彼女の作品と私の作品との微妙な差異、そこにこそ私の独自性、オリジナリティーがあるのではないか。
そう考えた私は、私自身まだわからなかった私の独自性をそこに発見したいと思い、この作品及びプロジェクトを試みました。
Everyone has his own god in his mind. / 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
Everyone has her own god in her mind. / 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
You must be free from your obsessions. / 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
I must be free from your obsessions. / 770 x1100 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
I hurt her with my words. / 770 x 1100 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
Love is not for sale. / 770 x 1100 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
Hungry please help if you can. / 770 x 770 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
To forget is to live. / 1100 x 770 mm / screen print on paper / 1997 / Ed.8
Exhibition on the Train 1997